先日、私の元部下が世界仰天ニュースに出演しました。
元部下は、私の厳しいリハビリを懸命に頑張り、杖、装具を使用せずとも歩けるようになりました。現在の元部下の歩行は麻痺側膝関節の不安定性があり、少し心配な歩行ですが、一般の片麻痺の方にとっては、目標とされる歩行かもしれません。
元部下は、アメーバブログをしていまして、私は鬼PTとして登場しています。すると、下肢の自主トレーニングについての質問がありましたので、私なりの見解を述べさせていただきました。その補足というわけではないのですが、元部下のブログのフォロワーさんたちの中でも、いつか装具を外したいと思っておられる方が少なくないようです。
装具を外すことは、積極的にお勧めすることではありません。しかし、装具を外したいという想いを最初から否定することも違う気がします。トライせずには、諦められないと思うのです。
さて、前置きが長くなりましたが、では、装具なしで歩けるようになるには、「足関節の背屈と外反が立位でできること」が条件です。そのため、現在、立位、歩行時に「内反尖足、クロートゥ」がある方は、装具を外すべきではありません。
「内反尖足とクロートゥ」を克服するには、どうすればよいか。
※ボトックスを検討されている方には不向きです。ボトックス療法後に試してみてください。
まず、腓腹筋、足底筋膜、足趾屈筋群の柔軟性の確保、筋緊張抑制が必要です。
具体的には、アマゾン・楽天で見つけたのですが、「 LINDSPORTS 柔軟ボードXO ストレッチングボード O脚 X脚 対策パッド付き 」で15分~20分、立位を保持します。この商品が、他のストレッチングボードと異なるのは、「 O脚 X脚 対策パッド」なるものがついています。これを使うことで、内反対策、外反方向への可動域改善が期待できます。足関節は、背屈だけできても、外反ができなければ、安定した足底接地ができません。外反ができることは必須になります。
※背屈角度は、痛みのない範囲でお願いします。
ストレッチングボードが終わったら、足趾の伸展を促通します。
クロートゥのある方は、特にまず、足関節の背屈よりも、足趾の伸展の促通を重視したほうが、個人的には良い結果が得られています。その方法は、端座位で、麻痺側下肢を上に片胡坐をかきます。次に、非麻痺側の手で、麻痺側足関節を底屈位に固定します。その後、麻痺側足関節を背屈させようとします。その足部の動きを非麻痺側の手で、底屈位に固定し続けるよう阻害します。すると、足趾の伸展が促通されます。
これで、足趾の伸展が出現すれば、同じことを繰り返していくと、足趾伸展が徐々に強化され、自力で楽に足趾伸展が可能になるかもしれません。
この方法でも、足趾に反応がない場合、より丁寧に、足趾屈筋群の筋緊張抑制が必要かもしれません。より丁寧にストレッチしたうえで、再チャレンジしてみてください。
では、長くなりましたので、足関節背屈、外反の促通法は、また次回。
最後までありがとうございました。
コメント
とてもわかりやすくこういう具体的な情報を発信してもらえるととてもありがたいです!
これからもいろいろ参考にさせてもらいたいです!
コメントありがとうございます!
少しでも、お役に立てればと思います。
お知りになりたいテーマや質問などがございましたら、お気軽にコメントください。