片麻痺の足関節外反の促通

鬼PTのリハビリコラム

足関節外反の自主トレーニング

片麻痺の方が、装具なしで歩けるかどうかの大きな判定基準になるのが、足関節の外反ができるかどうかです。

前記事でも書きましたが、外反をつかさどる筋肉、長・短腓骨筋の収縮感覚を麻痺肢で感じ取ることは、非常に困難です。

正直、完全にお一人での自主トレーニングでは、効果が薄いかもしれません。

わずかなことですが、パートナーの手助けが必要です。

方法①

座った状態で、麻痺側の足を外側に開きます。

麻痺側の膝を、非麻痺側の膝にくっつけるように力を入れてください。

その動きを非麻痺側上肢で阻害するようにします。

その時、同時に足部の小指側が床から離れるように力を入れてください。

パートナーがいらっしゃる方は、足部の小指側が床から離れるよう介助してください。

方法②

座った状態で、麻痺側足部の外側に高さ5cm程度の板などを置いてください。

麻痺側足関節を背屈させ、外反を意識しながら、板の上に踵だけをつけるように降ろします。

これの反復です。自力での外反が困難な方は、パートナーに手助けしてもらってください。

背屈自主トレーニングでの股関節の使い方

自力である程度足関節の背屈ができる方は、背屈の自主トレをされると思います。

その際、股関節の使い方がひとつポイントになります。

外反を意識した足関節の背屈を行う際は、股関節内旋位で行う方が、より外反が促通されます。

是非、お試しください。

足関節の背屈、外反の自主トレーニングは、過剰努力で行うと、麻痺側上肢の異常筋緊張を助長することがあります

トレーニング後、麻痺側上肢の状態を確認するようお気を付けください。

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投稿者
鬼PT

周囲のスタッフやかつての部下達からは「鬼」と言われる、機能回復にこだわっている理学療法士です。
リハビリ特化型デイサービス「リハビリデイサービス希望」代表
資格:理学療法士、介護支援専門員、
介護予防推進リーダー、地域包括ケア推進リーダー取得しており、市の地域ケア会議に助言者として活躍中

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