前回の記事の座位で行う関節圧縮で用いた痙縮抑制肢位で、前腕に振動刺激を加えると手指の随意性を引き出す方法につながります。
麻痺側の指が屈曲しないようベッドに保持してください。
その後、前腕の内側の筋肉に振動刺激を与えます。
刺激直後、指が屈曲しようとする力が発生しますので、指が曲がらないようしっかり固定してください。2~3分経つと、指が屈曲しようとする力が抜けてきます。
5分を目安に行ってください。
そのあと、両方の手のひらを上にして、太ももの上に置き、まずは、非麻痺側の手から軽く、指を曲げ伸ばすイメージをしっかり頭に描きます。
そのイメージを麻痺側に移して、軽く曲げ伸ばししてみましょう。
随意性があるにも関わらず、異常筋緊張が邪魔をして動かないケースの場合、この方法で動き出すことがあります。
曲がるけど、伸びない人も多いです。
その場合、軽く曲げる、軽く伸ばすを意識することと、小まめにストレッチを行えば、改善してくることがあります。
指の随意性を引き出すには、しっかりと筋肉のリラクゼーションが行えていること、運動のイメージができていることが重要です。
はじめのうちは、動く感覚をつかむために、多少、力んでも良いですが、できる限り、力を抜いて、楽に動かすことを心がけてください。
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