足底筋膜
足部の機能障害が軽度な方や足首の固さが気になる方向けです。
歩行速度を速めるには、ちょっとした事の工夫の積み重ねが大切です。
自主リハビリで、あまり気にされないのが、足底筋膜です。
この足底筋膜の柔軟性が低いとウィンドラス機構の働きが弱くなります。
足関節の内側縦アーチという、いわゆる「土踏まず」の部分。そこが、歩行時に機能しています。
ウィンドラス機構
ウィンドラス機構は、巻き上げ機構とも訳されます。
歩くとき、踵から床について、足の裏が全部床につき、その後、踵が床から離れます。
その時、足の指が背屈方向に曲がることにより、足底筋膜が引き延ばされ、その結果、土踏まずの高さが高くなります。
すると、土踏まずの高さは元に戻ろうとする力を発揮します。
これが、前に進むためのバネの役割をしてくれるのです。
また、土踏まずは、トラス構造といって、体重がかかった時のクッションの役割もあります。
膝関節痛を起こさない、または、痛みを軽減させるためにも、土踏まずは大切です。
自分でできる足底筋膜のストレッチ
では、自分でできる足底筋膜のストレッチの紹介。
ストレッチに振動刺激を加えると、より効果的です。
・椅子に座り、片胡坐をかきます。
・足の指と足首が背屈方向に曲がるよう、足の指を壁に押し付けます。
・その後、ふくらはぎに振動刺激を加えます。
2~3分経つと底屈方向に曲がろうとする力が抜けてくると思います。
そのまま、5分を目安に刺激を与えてみてください。
そのポジションを保ったまま、次は土踏まずに振動刺激を加えてみましょう。
加えた直後、足の指が底屈方向に曲がろうとすると思いますので、曲がらないよう、しっかり壁に押し付けてください。
やはり、2~3分経つと底屈方向に曲がろうとする力が抜けてくると思います。
そのまま、5分を目安に刺激を与えてみてください。
足首、足の裏が柔らかくなると思います。
さぁ、歩いてみましょう。
ほんの少しですが、歩きやすくなってませんか?
歩行訓練の前後に行うことをお勧めします。
今回使用した振動刺激を与えた機械は↓のようなものです。
参考までに 🙂
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