肩関節亜脱臼対策

鬼PTのリハビリコラム

上肢が弛緩性麻痺の場合、ほぼほぼ、肩関節は亜脱臼になります。

回旋筋腱板が麻痺するためです。

この回旋筋腱板は、自分で意図的にコントロールするのは、非常に困難です。

ですので、関節圧縮というテクニックを用います。

パピーポジションで行う方法

パピーポジションとは、肘が地面と直角になるようにして両手を地面につけ、うつぶせに寝た状態のことをいいます。

その状態から、非麻痺側の肘を伸展させ、麻痺側の肩関節に荷重をかけていきます。

そして、ゆっくり戻す。これを繰り返します。

座位で行う方法

体の横に麻痺側上肢を指を伸ばした状態でおきます。

出来る限り指は背中の方を向けてください。

それがきつい方は、指が外向きの状態でも大丈夫です。

麻痺側の肘がまがらないよう非麻痺側の手で支えます。

その後、ゆっくり体を麻痺側に傾け、麻痺側の肩関節に荷重をかけていきます。

そして、ゆっくり戻す。これを繰り返します。

関節圧縮は、アライメント不良の状態で行うと痛みが出る場合があります。

はじめは、ゆっくり慎重に荷重をかけてください。

痛みが出る場合は、ただちに止めてください。

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投稿者
鬼PT

周囲のスタッフやかつての部下達からは「鬼」と言われる、機能回復にこだわっている理学療法士です。
リハビリ特化型デイサービス「リハビリデイサービス希望」代表
資格:理学療法士、介護支援専門員、
介護予防推進リーダー、地域包括ケア推進リーダー取得しており、市の地域ケア会議に助言者として活躍中

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