股関節伸展の関節可動域改善
股関節伸展の関節可動域の改善を狙います。
脳卒中片麻痺の場合、多くの方が、装具着用になります。
歩行時における下肢の前方への推進力は、足関節を底屈させることによって作られるのですが、装具で底屈を制限されている方は、その力が発揮できません。
少しでも、前方への推進力を与えるには、股関節伸展の可動域が確保されていることが大切です。
股関節伸展0度から20度にかけて、麻痺側の股関節が仕事をしてくれると、歩行速度を速める一助になります。
20年以上前ですが、私達は、片麻痺になりたての患者さんをベッドではなく、床に敷いたマットに介助でおろし、リハビリをしていました。
促通訓練終了後、介助で膝立ちになっていただき、介助で膝歩きをして、ベッドの淵に行き、非麻痺側の手をベッドについて、片膝立ちを行ってもらっていました。
運動発達学的な考え方もありますし、股関節の伸展をしっかりと学習していただくためでした。
しかし、現在、急性期の患者さんのほとんどが、ベッド上でリハビリを受けられているようです。私の利用者様でも、股関節伸展が機能されていない方が多いです。 🙁
片膝立ちで、しっかり股関節伸展のストレッチを行い、その後、自分で股関節を伸展させながら、骨盤を前方へ移動させる。
これだけで、歩幅が広くなり、歩行速度が改善する人がいます。
股関節の固さが心配な方など、一度、トライされてみてください。
※ヨガマットなど、柔らかい床面の上で行ってください。
膝関節の変形があったり、痛みのある方は無理に行わないでください。
コメント
片麻痺者の現在は生活期で自己琉で自宅にて公道や公園で杖を使ったり、使わなかったり短距離ですが数メートルを自分なりに色々試しながら遊びながらやっております。